【画像付】OLですが、キャバ譲はじめました原作ネタバレとあらすじ!第2話 [OLですが、キャバ譲はじめました]
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OLですが、キャバ譲はじめました2話の原作ネタバレとあらすじです。
前回までのエピソード
OLのなな子は、彼氏と同棲する為に、
滞納している電気代を支払って、貯金もしたいと思い
キャバクラでアルバイトする事を決意する。
初めてキャバクラに来たなな子だが、面接のあとに
体験入店をする事になった。
体験入店で、フリー客に着くものの、
ヒドイ事を言われたり、胸を触られたりと、
屈辱を味わう。
今まで、一応美人で人気者だったなな子だったが、
キャバクラにきて、自信そ喪失してしまった。
しかし、彼氏の為にもキャバクラでバイトをして、
電気代を払わなくては!!
これからどうなるのでしょうか?
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すっかり自信をなくしてしまったなな子。
指名なら簡単に取れるだろうと思っていたが
3時間働いて、指名は0・・・・
何人かの客の席について、話をしたが、
どの客も楽しそうにしていたのに、誰一人私を指名しない。
しかも、全然かわいくない子でも指名されているのに・・・
何故だ?
一体なぜ
一本も指名されないんだ?
「なな子さんお疲れさまです。働いてみてどうだった?」
「店長・・・完敗です・・・」
「はは!最初はそんなもんだよ!」
「もしや、プライベートではもてるから、すぐ指名されると思った?
10分間で惚れさせて、そのあともお店に通わせるんだから、
プライベートでモテルなんて基礎中の基礎なんだけどね~」
店長の言う事が全部図星で胸にささる・・・
「とりあえずこれ、今日のお給料だよ」
「もうお給料頂けるんですか?」
「キャバクラは日払いにできるからね」
「でも、毎回日払いにしてるとお給料日に何も残らないから
次回からは自分で調整してくださいね」
お給料をもらってやるきが出てきた!
「よーしこれからも頑張ります!!」
「あ!なな子ちゃんもう帰るの?」
さっき話た同期のカズミちゃんが声をかけてきた。
「うん、3時間しか働けないんだ」
「え~帰っちゃうの~?超さみしいよぉ~」
(カズミちゃんかわいいなぁ~)
「また明日も出勤するからよろしくね!」
(あ!!ひょっとして、今カズミちゃんがやったように甘えれば
思わず客も指名してくれるんじゃ・・・)
こうして入店1日目が終わった。
ふと携帯をみるなな子。
げ!ダーリンから着信が7件も入っている!
RRRRR
わ!かかってきた!
どうしよ~
今出てもごまかす自信がないな~
とりあえず、今日は寝てたって事にしよう。
次の日
時計を見るなな子。
やばい!!!
遅刻だ!!
朝起きるのが大変になりそうだな・・・
仕事中・・・
夜まで長いな~
はぁ~今日は指名取れるかな?
そもそもどうしたら、指名がとれるんだろう?
更衣室にいたキャバ嬢たちは、みんな厚化粧で
たいしてかわいい訳じゃなかったよね~
という事は、やっぱりトークか?
そうだよねーいくら美人でも話がつまらなかった
指名しなもんな~
よし!こうなったら徹底的にトークに力を入れよう!
トークっていってもどんな話すればいいのかな?
は!!
もしかしたら、キャバクラにくる客たちはみんな
ストレスをためているんじゃない?
だったら愚痴を聞いてあげればいいんじゃない?
他のキャバ嬢たちが、せっせと営業トークしている中
私はお客様を励ます癒しの存在で大人気に?!
これだ!
これで指名は私のものだ!
「なな子さんおはようございます」
「店長、おはようございます!
わたし今日は、指名をとる作戦を考えてきたんです!」
「それは素晴らしい!頑張ってくださいね!」
「じゃあ、さっそくフリーの客についてみますか?」
よーし!
絶対指名とるぞ!!
「いらっしゃいませ、なな子です」
(ふふふ!いかにもストレス抱えてそうな客だ!
この人なら、悩みを聞いてあげれば、指名してくれるかも)
「お客さんはよくこのお店に来られるんですか?」
「うん仕事帰りにたまにね」
「なんの仕事してるんですか?」
しーん
「仕事は別に普通の仕事だよ」
「えー普通の仕事ってどんな仕事?」
「いや~普通にパソコンに向かう仕事だよ~・・・」
「じゃあずっと会社にいるんじゃ息抜きできないですね」
「は~~~」
やっぱりため息ついた!
なにか悩みがあるんだ!
「あのさ~」
お!悩み事か?
「はい?なんでも聞きますよ?」
「キャバクラにきてまで仕事の話したくねぇんだよ!!」
がーん
がーん
がーん
怒らせてしまった・・・
「店長すみません、私お客様を怒らせてしまいました」
「なな子さん、お客様は日頃の息抜きでキャバクラに来てるんですよ。
可愛い女の子と楽しいひと時を過ごして元気を補給してるんです。
仕事の話はしたくないんですよ」
はぁ~トークって難しいな・・・
「カズミちゃん、みんなお客様とどんな話してるんだろう?」
「そうね~やっぱり多少のゴマすりはしてるかも」
「ちやほやされたいから、お金払って飲みに来ている人も多いし」
「あとは、さりげないボディタッチかな~」
「えぇ?!?!ボディタッチ??」
「やだ~へんな意味じゃなくて、会話の最中に
腕とか手とかさりげなく触るやつよ」
と言いなな子の膝に手を置くカズミ。
「あ~!そっちね!こうやって、膝に手を置くのもボディタッチ?」
「そーそー!」
「確かに今、カズミちゃんに触られただけで、ドキッとしたかも!」
「ま、ボディタッチはキャバ嬢なら今時皆してるけどね!」
そ、そうなんだ。
みんな初期設定たかめ・・・
「そーそーさっき、仕事の話してお客にキレられてたでしょ?」
「実は、私も初日にプロ野球の話してキレられたんだ!」
「男なら野球の話好きだと思ってはなしてたら、その人阪神ファンで
巨人が優勝したばかりで、キレられちゃったんだ!」
「あとで調べてみたら、政治や宗教の話もタブーなんだって
みんなそれぞれ考えが違う事はNGなんだって!」
「なるほどね~みんなそれぞれ違うもんね!」
「でもね、キャバ嬢こそ最強の女になれると思うの!」
「だって相手に応じていろんな会話や楽しませる力が
身に付くでしょ」
「気配りもできるようになるし、毎日たくさんの人に見られてキレイになるし」
「こんなに女磨きができる所他にないと思わない?」
「じゃあ私もそのうち女子力いっぱい上がるかな?!」
「上がる上がる!!」
「だから今はいい女になるための勉強の時期なのよ!」
「そうなのね!1歩づつ進めばいいのね!」
カズミちゃんのおかげで元気がでた!
よーし頑張って、お客さんを楽しませるように心がけよう!
カズミちゃんと共に頑張ろうと決めた私だが、
ついに彼氏に呼び出されてしまった。
「ここ最近電話にでないし、夜は全然会わないしどうなってるんだ?」
ドキ!
やっぱりあやしまれてる!!
「ちょっと・・・ごめんね。風邪ひいてたり、仕事が忙しかったりで・・・」
「ふーんでも、電話くら出てくればいいのに、もう落ち着いたの?」
「うん。少し落ち着いたかなー」
「本当かな~」
ドキー!
は~嘘つくのってつかれるな~
とたばこに火をつけようとするが、ライターがきれて
火がつかない彼氏。
そこで思わずなな子、自分の持っていたライターで火をつけてあげる。
「おーサンキュー」
しーん
「・・・ってお前たばこも吸わないのに何でライターもってるんだよ?」
「あれ~なんでだろう?さっき会社の人と飲んだ時間違ってもってきちゃったのかも~」
「やっぱり変だ。だってテーブル回りとかきれいだし」
「前は、気配りなんかできなかったのに」
たしかに・・・・
気づかないうちに、キャバ嬢の振る舞いがしみついていた。
「まさか浮気なんかしてないだろうな?」
「してないよ!絶対してないから安心して!」
彼氏との騒動を、カズミに聞いてもらうなな子。
「それは大変だったね~」
「でもとりあえず、ピンチは乗り越えたし」
「うん!今日こそ指名とれるように頑張らなきゃ」
何気なく周囲を見渡すと新しい女の子が増えた気がする
「なんか新しい女の子増えた?」
「そうなの!10人増えたの!」
「えぇ?10人も?」
「指名取れなかった子達が10人クビになったんだって」
「えぇ!キャバ嬢もクビになるの?!」
「うわさによると2か月ごとに指名が」すくない子からクビになるんだって」
「恐ろしい・・・私まだ指名一つも取れてないのに~」
「大丈夫!私たちも新人だし、これから指名とれれば大丈夫だよ」
「カズミさんご指名です」
すごいな~
カズミちゃん今日も指名か・・・
なんか指名されないと余りものみたいでかっこ悪いな~
「なな子さんお願いします」
フリーの客についたなな子だが
「あ!」
この客前に胸を触ってきた人だ!!
「あれー君どっかで見たな」
っておぼえてないんかい!
「あ!わかったこの間の新人さんだ!」
「そ~です!思い出してくれてうれしい~」
「どう?あれから指名とれた?」
え?!ここは高嶺の花になるべき?
「はいぼちぼち」
「そっかーもしまだだったら指名しようと思ってたのに~」
「いえ!本当はまだ0です!!見栄はってすみません」
「あはは!君素直だね!」
「よし!指名してあげるよ!」
「本当ですか?!」
「ただし!チューしてくれたら!」
「ちょ、ちょっとそれは勘弁してください!」
「できないなら指名しないよん!」
・・・・・
キスしたら指名・・・・
でも
本当に彼を裏切る事になるよね
(指名取れなかったらクビだって)
さっき言われたカズミの声が聞こえる。
ええい!
悩むな!!
ぶちゅ!
「おーやったー!じゃあこのこ指名ね!」
落ち込むなな子
せっかく指名とれたのに嬉しくない・・・
キャバ嬢がお客さんを楽しませるってこんなことなのかな?
「あれどうしたの?泣いてるの?」
「いや、こういうことでしか指名が取れない自分に無念というか・・・」
「おいおい、何言ってるの~?キャバ嬢はそういう事して
お金かせぐんじゃないの?」
「そういう意味ですか?」
「客は女の子といいことしたくて高い金払ってきてるんだよ」
「たかい時給貰ってるんだからキスなんて平気でしょ?」
違う・・・
キャバ嬢はそんなことの為に存在するんじゃない!!
お客さんが楽しく飲むおもてなしをするためにいるんだよ!
すっと立ち上げるなな子。
「すみません、やっぱり指名いらないです」
「バカでした。指名欲しさに好きでもない人とキスしたりして
こんなんで指名もらったら、キャバ嬢がさらに勘違いされちゃいます」
「私やっぱりお客さんに気にいられて指名されたいです」
「ごめんなさい」
「あっそ、頑張ってねー」
自分の魅力で指名とってやる!
お客が指名したくなる女にならなきゃ!
いつかあのひとも見返してやる!!
お客をよく観察してみると、女の子に対して
失礼な人とかが多い事が判明した。
きっと高いお金を払っているからこそズバズバ
言えてしまうのでしょう。
ダントツに多いセリフは
「ブスをつけたらもう来ない」
「これだけ払っているんだから、満足させろよ」
「可愛い子が付くのが当然だ」
「女の子は客のいいなりになるのは当たり前!」
「美人つけて」
大半のおきゃくさんは、キャバ嬢を顔でしか選ばないのだ。
という事で、今日から変身したいと思います!!
「ヘアセットお願いします」
私は今まで、モテてきたのに、キャバクラで指名されないのは
外見に問題があるからだと思う!
というわけで、私もお店の子達みたいに、
ヘアセットをしたらいいんじゃないかと考えなおしたのです。
こうなったら、メイクも衣装も変えてみよう!
15分後
「すごーいキャバ嬢っぽくなったー!」
これでドレス来たら行ける!!
「セット代4000円です」
(結構高いのね・・・)
きを取り直して、ドレス選びだ!
ギャル服を売っているお店で、ドレスワンピとか売ってるよね!
「よし行ってみよう!」
ギャル服のショップにやってきた
「いらっしゃいませ~」
ドレスワンピはどこかな~?
!!!
わ!会社の先輩だ!!
どうしよう!会社帰りにこんな髪型でいたら絶対怪しまれる!
しかもよりによって、おしゃべりな2人・・・・
「に逃げなきゃ」
「あれ?鏡さん?」
「あれ~ぐうぜんですね~」
「どーしたのその髪?」
「会社の時はこんなヘアじゃなかったよね?」
・・・・・
「いまから友達の結婚式の2次会なんです!」
「あー!なるほどね!」
「だったらこのドレスとか似合うんじゃない?」
「こっちも素敵」
「クラッチバックも必要じゃない?」
(そういえばお店の子もクラッチバックもってたよね)
そっかクラッチバックがあれば、携帯もいれられるし、
メイク直し道具も入れておける!
「先輩!!色々教えてくれてありがとうございます!
これ買って2次会に行ってきます!」
キャバクラに出勤
「おはようございます!」
「あれ~なな子ちゃんどうしたの?気合入ってるね!」
「へへ~ちょっと見た目も頑張ろうと思ってさ!」
「すご~い!いい心がけだね!」
「でもこんなに気分がシャキッとするなんてビックリ!
なんか生まれ変わったみたい!」
「なな子さん大変身じゃないですか!」
「店長!おはようございます!」
「じゃあ早速フリーのお客さんについてください」
最初は指名の為だったけど、おしゃれするって仕事を
やる気にもしてくれるな!
「いらっしゃいませ、なな子です」
「お!やっとかわいい子が来てくれた!」
可愛いといわれて喜びも倍増!
くらっちバックも大活躍で、かれからの着信もチェックできる!
「なな子さん、変身してお客さんの目にとまるようになりましたね!」
「店長、ありがとうございます。」
「今は、お客さんに自分の記憶を植え付けておいて興味を
もたせる時期だから、種巻きの時期ですね」
「この調子で種まきしていけば、すぐに実がつきますよ」
そっか
種まきか~
水やり=営業
よーしがんばるぞー!
お店のロッカールームには、キャバ嬢全員の成績表が貼ってあります。
みんなこの成績表を見て、指名を意識しながら頑張っているのです。
毎月、とびぬけて成績の良いのは、
小梅さんと姫乃さんです。
「この2人って、入店して三か月でトップになって
そこから1年間ずっとトップなんだって~」
「えぇ?三か月?!」
「しかも小梅さんは週2しか出勤してないのにね!」
「うそー!それでなんでトップになれるの?」
「小梅さんが人気なのはあの性格でしょ!」
「とにかく明るいし、面白いし、しかもあの
お母さんきゃらが男性うけがいいみたい!」
「姫乃さんはクールだけど、ふとした時の
ボディたっちとか、笑顔に皆ここ奪われちゃうんだって」
そうやって、冷たかったり優しかったりするとお客はどんどん
夢中になっていくみたい!
「ようするにキャラよ!売れっ子はみんなキャラをしっかり持っているのよね!」
「そんでもってみんな甘え上手で、守ってあげたいと
思わせるのが上手いよね」
「しかも黒服にまで気遣いがすごいみたいよ」
「お客の席に連れてくのは黒服だからね、好かれておいた方がいいよね」
そっか・・キャラ、個性、印象・・・
食べる寝るのは趣味で、仕事で求人誌のイラストを描いてる
平凡キャラな私・・・
一体お客にどんなインパクトをあたえられるのかな?
「なな子さんお願いします」
ああ~もっとみんなとの話の続きがしたかったな~
「は!」
これ使えるかもしれない。
いつも10分経つ頃を目安の話をまとめて
黒服が呼びにきたら、すぐ席を立ってたけど、
もし10分たつ寸前に気になる事をしたら・・・
「えーきになるー」
って事になって指名してもらえるかもしれない!!
うん!これなら絶対いける!!
「いらっしゃいませ~」
「HELLO!!」
え~外国人?
しかも日本語しゃべれない?
お!こんなにたくさん女の子の名刺がある!
きっと会話にならなくてみんな交代していったんだろうな~
せめて思い出せるように、似顔絵書いておこう!
似顔絵かいたら、なんか喜んでくれてるみたいだな~
「じゃ指名で!」
えーーーー!
「日本語わかるの?」
「NONOガイドブック」
今時のガイドブックにはキャバクラの事も書いてあるんだ!
ってことは!
ついに指名どったどーーーーー!!
3話につづく
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OLですが、キャバ譲はじめました2話の原作ネタバレとあらすじです。
前回までのエピソード
OLのなな子は、彼氏と同棲する為に、
滞納している電気代を支払って、貯金もしたいと思い
キャバクラでアルバイトする事を決意する。
初めてキャバクラに来たなな子だが、面接のあとに
体験入店をする事になった。
体験入店で、フリー客に着くものの、
ヒドイ事を言われたり、胸を触られたりと、
屈辱を味わう。
今まで、一応美人で人気者だったなな子だったが、
キャバクラにきて、自信そ喪失してしまった。
しかし、彼氏の為にもキャバクラでバイトをして、
電気代を払わなくては!!
これからどうなるのでしょうか?
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第2話
すっかり自信をなくしてしまったなな子。
指名なら簡単に取れるだろうと思っていたが
3時間働いて、指名は0・・・・
何人かの客の席について、話をしたが、
どの客も楽しそうにしていたのに、誰一人私を指名しない。
しかも、全然かわいくない子でも指名されているのに・・・
何故だ?
一体なぜ
一本も指名されないんだ?
「なな子さんお疲れさまです。働いてみてどうだった?」
「店長・・・完敗です・・・」
「はは!最初はそんなもんだよ!」
「もしや、プライベートではもてるから、すぐ指名されると思った?
10分間で惚れさせて、そのあともお店に通わせるんだから、
プライベートでモテルなんて基礎中の基礎なんだけどね~」
店長の言う事が全部図星で胸にささる・・・
「とりあえずこれ、今日のお給料だよ」
「もうお給料頂けるんですか?」
「キャバクラは日払いにできるからね」
「でも、毎回日払いにしてるとお給料日に何も残らないから
次回からは自分で調整してくださいね」
お給料をもらってやるきが出てきた!
「よーしこれからも頑張ります!!」
「あ!なな子ちゃんもう帰るの?」
さっき話た同期のカズミちゃんが声をかけてきた。
「うん、3時間しか働けないんだ」
「え~帰っちゃうの~?超さみしいよぉ~」
(カズミちゃんかわいいなぁ~)
「また明日も出勤するからよろしくね!」
(あ!!ひょっとして、今カズミちゃんがやったように甘えれば
思わず客も指名してくれるんじゃ・・・)
こうして入店1日目が終わった。
ふと携帯をみるなな子。
げ!ダーリンから着信が7件も入っている!
RRRRR
わ!かかってきた!
どうしよ~
今出てもごまかす自信がないな~
とりあえず、今日は寝てたって事にしよう。
次の日
時計を見るなな子。
やばい!!!
遅刻だ!!
朝起きるのが大変になりそうだな・・・
秘密の作戦
仕事中・・・
夜まで長いな~
はぁ~今日は指名取れるかな?
そもそもどうしたら、指名がとれるんだろう?
更衣室にいたキャバ嬢たちは、みんな厚化粧で
たいしてかわいい訳じゃなかったよね~
という事は、やっぱりトークか?
そうだよねーいくら美人でも話がつまらなかった
指名しなもんな~
よし!こうなったら徹底的にトークに力を入れよう!
トークっていってもどんな話すればいいのかな?
は!!
もしかしたら、キャバクラにくる客たちはみんな
ストレスをためているんじゃない?
だったら愚痴を聞いてあげればいいんじゃない?
他のキャバ嬢たちが、せっせと営業トークしている中
私はお客様を励ます癒しの存在で大人気に?!
これだ!
これで指名は私のものだ!
出勤2日目
「なな子さんおはようございます」
「店長、おはようございます!
わたし今日は、指名をとる作戦を考えてきたんです!」
「それは素晴らしい!頑張ってくださいね!」
「じゃあ、さっそくフリーの客についてみますか?」
よーし!
絶対指名とるぞ!!
「いらっしゃいませ、なな子です」
(ふふふ!いかにもストレス抱えてそうな客だ!
この人なら、悩みを聞いてあげれば、指名してくれるかも)
「お客さんはよくこのお店に来られるんですか?」
「うん仕事帰りにたまにね」
「なんの仕事してるんですか?」
しーん
「仕事は別に普通の仕事だよ」
「えー普通の仕事ってどんな仕事?」
「いや~普通にパソコンに向かう仕事だよ~・・・」
「じゃあずっと会社にいるんじゃ息抜きできないですね」
「は~~~」
やっぱりため息ついた!
なにか悩みがあるんだ!
「あのさ~」
お!悩み事か?
「はい?なんでも聞きますよ?」
「キャバクラにきてまで仕事の話したくねぇんだよ!!」
がーん
がーん
がーん
怒らせてしまった・・・
「店長すみません、私お客様を怒らせてしまいました」
「なな子さん、お客様は日頃の息抜きでキャバクラに来てるんですよ。
可愛い女の子と楽しいひと時を過ごして元気を補給してるんです。
仕事の話はしたくないんですよ」
はぁ~トークって難しいな・・・
「カズミちゃん、みんなお客様とどんな話してるんだろう?」
「そうね~やっぱり多少のゴマすりはしてるかも」
「ちやほやされたいから、お金払って飲みに来ている人も多いし」
「あとは、さりげないボディタッチかな~」
「えぇ?!?!ボディタッチ??」
「やだ~へんな意味じゃなくて、会話の最中に
腕とか手とかさりげなく触るやつよ」
と言いなな子の膝に手を置くカズミ。
「あ~!そっちね!こうやって、膝に手を置くのもボディタッチ?」
「そーそー!」
「確かに今、カズミちゃんに触られただけで、ドキッとしたかも!」
「ま、ボディタッチはキャバ嬢なら今時皆してるけどね!」
そ、そうなんだ。
みんな初期設定たかめ・・・
「そーそーさっき、仕事の話してお客にキレられてたでしょ?」
「実は、私も初日にプロ野球の話してキレられたんだ!」
「男なら野球の話好きだと思ってはなしてたら、その人阪神ファンで
巨人が優勝したばかりで、キレられちゃったんだ!」
「あとで調べてみたら、政治や宗教の話もタブーなんだって
みんなそれぞれ考えが違う事はNGなんだって!」
「なるほどね~みんなそれぞれ違うもんね!」
「でもね、キャバ嬢こそ最強の女になれると思うの!」
「だって相手に応じていろんな会話や楽しませる力が
身に付くでしょ」
「気配りもできるようになるし、毎日たくさんの人に見られてキレイになるし」
「こんなに女磨きができる所他にないと思わない?」
「じゃあ私もそのうち女子力いっぱい上がるかな?!」
「上がる上がる!!」
「だから今はいい女になるための勉強の時期なのよ!」
「そうなのね!1歩づつ進めばいいのね!」
カズミちゃんのおかげで元気がでた!
よーし頑張って、お客さんを楽しませるように心がけよう!
一難去ってまた一難
カズミちゃんと共に頑張ろうと決めた私だが、
ついに彼氏に呼び出されてしまった。
「ここ最近電話にでないし、夜は全然会わないしどうなってるんだ?」
ドキ!
やっぱりあやしまれてる!!
「ちょっと・・・ごめんね。風邪ひいてたり、仕事が忙しかったりで・・・」
「ふーんでも、電話くら出てくればいいのに、もう落ち着いたの?」
「うん。少し落ち着いたかなー」
「本当かな~」
ドキー!
は~嘘つくのってつかれるな~
とたばこに火をつけようとするが、ライターがきれて
火がつかない彼氏。
そこで思わずなな子、自分の持っていたライターで火をつけてあげる。
「おーサンキュー」
しーん
「・・・ってお前たばこも吸わないのに何でライターもってるんだよ?」
「あれ~なんでだろう?さっき会社の人と飲んだ時間違ってもってきちゃったのかも~」
「やっぱり変だ。だってテーブル回りとかきれいだし」
「前は、気配りなんかできなかったのに」
たしかに・・・・
気づかないうちに、キャバ嬢の振る舞いがしみついていた。
「まさか浮気なんかしてないだろうな?」
「してないよ!絶対してないから安心して!」
キャバクラの待機所にて
彼氏との騒動を、カズミに聞いてもらうなな子。
「それは大変だったね~」
「でもとりあえず、ピンチは乗り越えたし」
「うん!今日こそ指名とれるように頑張らなきゃ」
何気なく周囲を見渡すと新しい女の子が増えた気がする
「なんか新しい女の子増えた?」
「そうなの!10人増えたの!」
「えぇ?10人も?」
「指名取れなかった子達が10人クビになったんだって」
「えぇ!キャバ嬢もクビになるの?!」
「うわさによると2か月ごとに指名が」すくない子からクビになるんだって」
「恐ろしい・・・私まだ指名一つも取れてないのに~」
「大丈夫!私たちも新人だし、これから指名とれれば大丈夫だよ」
「カズミさんご指名です」
すごいな~
カズミちゃん今日も指名か・・・
なんか指名されないと余りものみたいでかっこ悪いな~
「なな子さんお願いします」
フリーの客についたなな子だが
「あ!」
この客前に胸を触ってきた人だ!!
「あれー君どっかで見たな」
っておぼえてないんかい!
「あ!わかったこの間の新人さんだ!」
「そ~です!思い出してくれてうれしい~」
「どう?あれから指名とれた?」
え?!ここは高嶺の花になるべき?
「はいぼちぼち」
「そっかーもしまだだったら指名しようと思ってたのに~」
「いえ!本当はまだ0です!!見栄はってすみません」
「あはは!君素直だね!」
「よし!指名してあげるよ!」
「本当ですか?!」
「ただし!チューしてくれたら!」
「ちょ、ちょっとそれは勘弁してください!」
「できないなら指名しないよん!」
・・・・・
キスしたら指名・・・・
でも
本当に彼を裏切る事になるよね
(指名取れなかったらクビだって)
さっき言われたカズミの声が聞こえる。
ええい!
悩むな!!
ぶちゅ!
「おーやったー!じゃあこのこ指名ね!」
落ち込むなな子
せっかく指名とれたのに嬉しくない・・・
キャバ嬢がお客さんを楽しませるってこんなことなのかな?
「あれどうしたの?泣いてるの?」
「いや、こういうことでしか指名が取れない自分に無念というか・・・」
「おいおい、何言ってるの~?キャバ嬢はそういう事して
お金かせぐんじゃないの?」
「そういう意味ですか?」
「客は女の子といいことしたくて高い金払ってきてるんだよ」
「たかい時給貰ってるんだからキスなんて平気でしょ?」
違う・・・
キャバ嬢はそんなことの為に存在するんじゃない!!
お客さんが楽しく飲むおもてなしをするためにいるんだよ!
すっと立ち上げるなな子。
「すみません、やっぱり指名いらないです」
「バカでした。指名欲しさに好きでもない人とキスしたりして
こんなんで指名もらったら、キャバ嬢がさらに勘違いされちゃいます」
「私やっぱりお客さんに気にいられて指名されたいです」
「ごめんなさい」
「あっそ、頑張ってねー」
自分の魅力で指名とってやる!
お客が指名したくなる女にならなきゃ!
いつかあのひとも見返してやる!!
変身
お客をよく観察してみると、女の子に対して
失礼な人とかが多い事が判明した。
きっと高いお金を払っているからこそズバズバ
言えてしまうのでしょう。
ダントツに多いセリフは
「ブスをつけたらもう来ない」
「これだけ払っているんだから、満足させろよ」
「可愛い子が付くのが当然だ」
「女の子は客のいいなりになるのは当たり前!」
「美人つけて」
大半のおきゃくさんは、キャバ嬢を顔でしか選ばないのだ。
という事で、今日から変身したいと思います!!
「ヘアセットお願いします」
私は今まで、モテてきたのに、キャバクラで指名されないのは
外見に問題があるからだと思う!
というわけで、私もお店の子達みたいに、
ヘアセットをしたらいいんじゃないかと考えなおしたのです。
こうなったら、メイクも衣装も変えてみよう!
15分後
「すごーいキャバ嬢っぽくなったー!」
これでドレス来たら行ける!!
「セット代4000円です」
(結構高いのね・・・)
きを取り直して、ドレス選びだ!
ギャル服を売っているお店で、ドレスワンピとか売ってるよね!
「よし行ってみよう!」
ギャル服のショップにやってきた
「いらっしゃいませ~」
ドレスワンピはどこかな~?
!!!
わ!会社の先輩だ!!
どうしよう!会社帰りにこんな髪型でいたら絶対怪しまれる!
しかもよりによって、おしゃべりな2人・・・・
「に逃げなきゃ」
「あれ?鏡さん?」
「あれ~ぐうぜんですね~」
「どーしたのその髪?」
「会社の時はこんなヘアじゃなかったよね?」
・・・・・
「いまから友達の結婚式の2次会なんです!」
「あー!なるほどね!」
「だったらこのドレスとか似合うんじゃない?」
「こっちも素敵」
「クラッチバックも必要じゃない?」
(そういえばお店の子もクラッチバックもってたよね)
そっかクラッチバックがあれば、携帯もいれられるし、
メイク直し道具も入れておける!
「先輩!!色々教えてくれてありがとうございます!
これ買って2次会に行ってきます!」
キャバクラに出勤
「おはようございます!」
「あれ~なな子ちゃんどうしたの?気合入ってるね!」
「へへ~ちょっと見た目も頑張ろうと思ってさ!」
「すご~い!いい心がけだね!」
「でもこんなに気分がシャキッとするなんてビックリ!
なんか生まれ変わったみたい!」
「なな子さん大変身じゃないですか!」
「店長!おはようございます!」
「じゃあ早速フリーのお客さんについてください」
最初は指名の為だったけど、おしゃれするって仕事を
やる気にもしてくれるな!
「いらっしゃいませ、なな子です」
「お!やっとかわいい子が来てくれた!」
可愛いといわれて喜びも倍増!
くらっちバックも大活躍で、かれからの着信もチェックできる!
「なな子さん、変身してお客さんの目にとまるようになりましたね!」
「店長、ありがとうございます。」
「今は、お客さんに自分の記憶を植え付けておいて興味を
もたせる時期だから、種巻きの時期ですね」
「この調子で種まきしていけば、すぐに実がつきますよ」
そっか
種まきか~
水やり=営業
よーしがんばるぞー!
キャバ嬢神
お店のロッカールームには、キャバ嬢全員の成績表が貼ってあります。
みんなこの成績表を見て、指名を意識しながら頑張っているのです。
毎月、とびぬけて成績の良いのは、
小梅さんと姫乃さんです。
「この2人って、入店して三か月でトップになって
そこから1年間ずっとトップなんだって~」
「えぇ?三か月?!」
「しかも小梅さんは週2しか出勤してないのにね!」
「うそー!それでなんでトップになれるの?」
「小梅さんが人気なのはあの性格でしょ!」
「とにかく明るいし、面白いし、しかもあの
お母さんきゃらが男性うけがいいみたい!」
「姫乃さんはクールだけど、ふとした時の
ボディたっちとか、笑顔に皆ここ奪われちゃうんだって」
そうやって、冷たかったり優しかったりするとお客はどんどん
夢中になっていくみたい!
「ようするにキャラよ!売れっ子はみんなキャラをしっかり持っているのよね!」
「そんでもってみんな甘え上手で、守ってあげたいと
思わせるのが上手いよね」
「しかも黒服にまで気遣いがすごいみたいよ」
「お客の席に連れてくのは黒服だからね、好かれておいた方がいいよね」
そっか・・キャラ、個性、印象・・・
食べる寝るのは趣味で、仕事で求人誌のイラストを描いてる
平凡キャラな私・・・
一体お客にどんなインパクトをあたえられるのかな?
「なな子さんお願いします」
ああ~もっとみんなとの話の続きがしたかったな~
「は!」
これ使えるかもしれない。
いつも10分経つ頃を目安の話をまとめて
黒服が呼びにきたら、すぐ席を立ってたけど、
もし10分たつ寸前に気になる事をしたら・・・
「えーきになるー」
って事になって指名してもらえるかもしれない!!
うん!これなら絶対いける!!
「いらっしゃいませ~」
「HELLO!!」
え~外国人?
しかも日本語しゃべれない?
お!こんなにたくさん女の子の名刺がある!
きっと会話にならなくてみんな交代していったんだろうな~
せめて思い出せるように、似顔絵書いておこう!
似顔絵かいたら、なんか喜んでくれてるみたいだな~
「じゃ指名で!」
えーーーー!
「日本語わかるの?」
「NONOガイドブック」
今時のガイドブックにはキャバクラの事も書いてあるんだ!
ってことは!
ついに指名どったどーーーーー!!
3話につづく
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2016-06-05 18:58
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